金沢市議会 > 1993-03-23 >
03月23日-07号

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  1. 金沢市議会 1993-03-23
    03月23日-07号


    取得元: 金沢市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-05
    平成 5年  3月 定例会(第1回)             平成5年3月23日(火曜日)       -------------------------●出席議員(43名)   議長  山田初雄君        副議長  西村直則君   1番  沢飯英樹君        2番  高村佳伸君   3番  中西利雄君        4番  宮保喜一君   5番  的場豊征君        6番  中村勲君   7番  田中仁君         8番  玉野道君   9番  近松美喜子君       10番  森尾嘉昭君   11番  関戸正彦君        12番  升きよみ君   13番  杉浦常男君        14番  東出文代君   15番  出石輝夫君        16番  石坂修一君   17番  朝倉忍君         18番  安達前君   19番  中村正君         20番  木下和吉君   21番  野本昇君         22番  小津正昭君   23番  上田忠信君        24番  干田哲郎君   26番  井沢義武君        27番  中川外司君   28番  北井博君         29番  不破実君   30番  大谷正男君        31番  本間勝美君   32番  南部康昭君        33番  田中昭吉君   34番  川紘一君         35番  松本捷男君   36番  神川利男君        37番  山田透君   38番  平田誠一君        39番  村池久一君   40番  鴻野博司君        43番  勝田三郎君   44番  末岡尚君●欠席議員(1名)   42番  北市朗君   ---------------------------------●説明のため出席した者市長      山出保君      助役      奥清君収入役     乙村董君公営企業管理者 油屋賢三君     教育委員長代理 小杉善嗣君都市政策部長  多田衛君      総務部長    山下修平君財務部長    岸谷隆君      経済部長    古沢澄男君中央卸売市場長 笹川弘康君     農林部長    源田久男君保健環境部長  佐子田正君     市民福祉部長  寺西博君生活環境部長  北山繁君      土木部長    前田弘君都市建設部長  岸博之君      下水道部長   中西崔君市立病院    村本猛君      美術工芸大学  宮崎明倫君事務局長              事務局長教育長     石原多賀子君    教育委員会理事 谷川博明君消防長     山本義雄君財政課長    近藤義昭君   ---------------------------------●職務のため出席した事務局職員事務局長    山本達雄君議事調査課長  若林暢夫君     議事調査    北野信之君                  課長補佐議事係長    坂本外喜夫君    調査係長    横山光雄君主査      宮田敏之君     主査      大脇正昭君書記      田村稔君      書記      中宗朋之君書記      堂岸豊君総務課長補佐  尾崎範嗣君     主査      越川恭明君主査      北野弘之君     書記      前田斉君   ---------------------------------●議事日程(第7号) 平成5年3月23日(火)午後1時開議日程第1 議案第1号平成5年度金沢市一般会計予算ないし議案第46号土地改良事業の施行について     請願第13号ないし請願第20号                          (委員長報告、討論、採決)日程第2 議案第71号 金沢市収入役の選任につき同意を求めるについて日程第3 諮問第1号 人権擁護委員候補者推薦に関し答申を求めるについて日程第4 議会運営委員会の閉会中の継続調査について日程第5 議会議案第1号 金沢市議会委員会条例の一部改正について日程第6 議会議案第2号 竹下元首相の議員辞職勧告決議日程第7 議会議案第3号 地方分権による都市自治の確立に関する意見書日程第8 議会議案第4号 減税など景気対策に関する意見書日程第9 議会議案第5号 エイズ対策の充実を求める意見書日程第10 議会議案第6号 実効ある家族看護・介護休業制度に関する意見書日程第11 議会議案第7号 少子化社会への対応を求める意見書日程第12 議会議案第8号 製造物責任制度の充実に関する意見書日程第13 議会議案第9号 学校図書館の整備充実を求める意見書日程第14 議会議案第10号 金丸脱税疑惑の徹底究明と政治改革を早急に求める意見書   ---------------------------------●本日の会議に付した事件 議事日程(第7号)に同じ 副議長辞職の件 副議長の選挙   ---------------------------------           午後1時25分 開議 △開議 ○議長(山田初雄君) 本日の出席議員数は、ただいまのところ43名であります。 よって、会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。           ----------------- △会議時間の延長について ○議長(山田初雄君) あらかじめ本日の会議時間を延長いたしておきます。           -----------------議案等上程 ○議長(山田初雄君) これより、日程第1議案第1号平成5年度金沢市一般会計予算ないし議案第46号土地改良事業の施行について並びに請願第13号ないし請願第20号、以上の議案46件、請願8件を一括して議題といたします。           -----------------委員長報告 ○議長(山田初雄君) これより、以上の各件に関し、各常任委員会委員長の報告を求めます。 総務常任委員会委員長中村正君。  〔総務常任委員会委員長中村正君登壇〕                                   (拍手) ◆総務常任委員会委員長(中村正君) 総務常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成5年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分など議案10件及び請願2件であります。これら各案件につきまして、終始慎重なる審査を行いました結果、議案10件につきましては、全会一致または賛成多数をもって、いずれも原案のとおり可決すべきものと決し、また、請願第13号及び17号につきましては、いずれも不採択とすべきものと決した次第であります。 なお、審査の過程におきまして、 1、現下の厳しい財政環境にかんがみ、起債発行を含め、長期的展望に立った健全かつ適切な財政運用にさらに努力されたい。 2、公共事業の発注に当たっては、公正、公平を期されるとともに、景気動向には十分配慮されたい。 3、各種懇話会、審議会等については、市民の声を反映させるものとして、活発な活動を望むが、その設置数等については、適切な見直しに努められるとともに、一部委員に過大なものとならないよう配慮されたい。との要望が付されましたので、あわせて御報告いたしておきます。 以上で総務常任委員会の報告を終わります。                                   (拍手) ○議長(山田初雄君) 経済常任委員会委員長朝倉忍君。  〔経済常任委員会委員長朝倉忍君登壇〕                                   (拍手) ◆経済常任委員会委員長(朝倉忍君) 経済常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成5年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分など議案14件と請願1件であります。これらの各案件につきましては、活発な質疑応答を行い、終始慎重なる審査の結果、当委員会に付託されました議案14件につきましては、全会一致をもって、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。また、請願第20号につきましては、不採択とすべきものと決した次第であります。 なお、審査の過程におきまして、 1、景気対策の実施に当たっては、中小企業への金融支援の面で今後とも機動的、弾力的な運用に努められたい。 2、水道事業においては、水道料金の値上げに際して利用者へのサービス向上に一層努められ、県水の責任水量制の見直し及び受水量の下方修正について県当局に積極的に働きかけられたい。 3、金沢テクノパークの整備にあわせて、企業誘致にも格段の意を用いられたい。以上、3件の要望が付されましたので、あわせて御報告いたしておきます。 以上をもちまして、経済常任委員会の報告を終わります。                                   (拍手) ○議長(山田初雄君) 厚生常任委員会委員長的場豊征君。  〔厚生常任委員会委員長的場豊征君登壇〕                                   (拍手) ◆厚生常任委員会委員長(的場豊征君) 厚生常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成5年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分など議案13件と請願4件であります。これらの各案件につきましては、活発な質疑応答を行い、終始慎重なる審査の結果、当委員会に付託されました議案13件につきましては、全会一致または賛成多数をもって、いずれも原案のとおり可決すべきものと決しました。また、請願4件につきましては、いずれも不採択とすべきものと決した次第であります。 なお、審査の経過におきまして、 1、今日、社会全体が一丸となって取り組まねばならないごみ問題については、家庭や事業所などの理解と協力を十分得て、ごみの減量化・資源化運動を積極的に進められるよう努められたい。 2、「福祉プラン21金沢」の実践化に当たっては、市民の立場を考慮し、きめ細かな最善の対応で臨まれるよう要望する。 3、市民ニーズに的確に対応した、保健・環境衛生施策を積極的に推進するとともに、「環境保全元年」に即した潤い豊かな自然環境の保全を目指すよう努力されたい。 4、市立病院においては、市民から信頼され、親しまれる医療サービスを提供するとともに、公的病院の役割をふまえて、経営の安定化にも努められたい。以上、4件の要望が付されましたので、あわせて御報告をいたしておきます。 以上をもちまして、厚生常任委員会の報告を終わります。                                   (拍手) ○議長(山田初雄君) 建設常任委員会委員長安達前君。  〔建設常任委員会委員長安達前君登壇〕                (拍手) ◆建設常任委員会委員長(安達前君) 建設常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成5年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分など議案8件であります。これらの各案件につきましては、終始慎重なる審査を行いました結果、議案8件につきましては、全会一致または賛成多数をもって、いずれも原案のとおり可決すべきものと決した次第であります。 なお、審査の過程におきまして、 1、都市基盤の整備に当たっては、今後とも都市災害に強く、また、自然環境との調和にも十分配慮されたものとされたい。 2、新年度より造成に取りかかる新住宅団地については、低廉で良質な住宅の供給ができるように努められたい。との要望が付されましたので、あわせて御報告いたしておきます。 以上で建設常任委員会の報告を終わります。                                   (拍手) ○議長(山田初雄君) 文教常任委員会委員長出石輝夫君。  〔文教常任委員会委員長出石輝夫君登壇〕                 (拍手) ◆文教常任委員会委員長(出石輝夫君) 文教常任委員会における審査の経過並びに結果について御報告申し上げます。 当委員会に付託されました案件は、議案第1号平成5年度金沢市一般会計予算中当委員会所管分など議案7件及び請願1件であります。これらの各案件につきましては、活発な質疑応答を行い、終始慎重なる審査の結果、議案7件につきましては、全会一致または賛成多数をもって、いずれも原案のとおり可決すべきものと決し、また請願第14号につきましては、不採択とすべきものと決した次第であります。 なお、審査の過程におきまして、 1、平成5年度予算において建物設計費及び用地造成費が計上された(仮称)南部中学校については、一日も早い着工をめざし鋭意努力されたい。 1、ゆとりある豊かなくらしを創造するため、市民主体の生涯学習社会の実現をめざす「金沢市生涯学習基本構想」の具現化を強力に推進されたい。 1、生涯スポーツ推進のため、「市民スポーツ振興計画」を早急に具現化するよう努められたい。また、スポーツ施設の利用促進を一層図られるとともに、施設の管理運営にあたって青少年の健全な利用に十分配慮を払われたい。以上、3件の要望が付されましたので、あわせて御報告しておきます。 以上をもちまして、文教常任委員会の報告を終わります。                                   (拍手) ○議長(山田初雄君) 以上をもって、各常任委員会委員長報告は終わりました。           ----------------- △討論
    ○議長(山田初雄君) これより、委員長報告に対する質疑に入るのでありますが、ただいまのところ質疑の通告がありませんので、直ちに討論に入ります。 通告がありますので、これより順次発言を許します。 9番近松美喜子君。   〔9番近松美喜子君登壇〕  (拍手) ◆9番(近松美喜子君) 私は、日本共産党市会議員団を代表いたしまして、ただいま議題となっております新年度一般会計を初めとする議案46件のうち、議案第1号ないし第5号、議案第8号、第11号ないし第18号、議案第24号、議案第30号及び第31号、議案第35号ないし第37号、議案第39号及び議案第45号の計22件について反対を表明して討論を行います。 今年に入って不況は一層長期深刻化する様相を呈してきており、中小企業の倒産、残業カットによる労働者の収入減で、消費が一層縮小されるという悪循環に陥っています。国民の切実な要求にこたえるため、国と地方自治体に求められているのは、従来型の政策や発想を思い切って再検討し、国民本位の予算編成に踏み切ることです。その第1は、中小企業への抜本的援助や減税など国民の緊急の要求にこたえる不況対策。第2に、福祉、教育、生活の充実向上。第3は、思い切った軍縮政策への転換と、人道的、非軍事的な分野での国際貢献。第4に、大企業優遇の不公平税制の抜本是正で財源不足を解決するということであります。 しかし、政府予算案は、このような国民の切実な願いに反しています。過去の国債乱発による国債費は、一般会計の4分の1近くに膨らみ、財政を圧迫し、不況の広がりの中で税収の大幅な落ち込みが予想されているにもかかわらず、アメリカや財界の要求を受けて、大企業向けの公共投資を大幅にふやし、軍事費は 3.6%増、アメリカが強く拡大を求め第2の軍事費と言われているODAは 9.7%増で、初めて1兆円を超えています。そして、国民には臨調行革路線に基づいて、一層本格的な福祉、教育切り捨て地方自治体への負担押しつけを進めようとしています。その上、環境問題を理由に環境税創設構想や、国際貢献を口実に消費税率アップも取りざたされており、国民負担の増大をさらに招く危険性を強めています。 そうした中で、本市予算でも普通会計で4億6,264 万 2,000円、保健所運営費などを含む一般財源化繰入金で2億 8,752万 6,000円、全会計で13億 4,790万 5,000円の国庫補助金削減は、一層の市民負担、行政サービスの低下に色濃くあらわれ、住民の暮らしの防波堤となるべく地方自治体の役割がますます強くなってきています。この点で公共料金5件の引き上げは、真に市民の側に立った対応がされたかどうか、行政の姿勢が厳しく問われています。とりわけ、若年労働者の負担に耐えがたい保育料、国立大学の授業料の値上げをそのまま受け入れた形での美大、市立工業高校の授業料等の引き上げは、子育てや教育費の負担増に悲鳴を上げている市民の声にこたえたものとなっていないと言わなければなりません。 さらに、高い県水受け入れに最大の問題がある水道料金です。見込み違いで料金を取り過ぎていて、大幅な黒字を生んでいても改めなかった水道料金が、赤字が予想されるからといって即値上げというのでは、公営企業の企業努力はどこにも見当たらず、到底市民の納得を得られるものではありません。 次に、消費税負担転嫁にかかわる部分についてです。市民には依然として不公平感のぬぐえない消費税には強い不満と怒りがあります。消費税転嫁をした使用料は31件で、全会計で6億8,000 万余に上り、1世帯当たり 4,400円の負担増となっています。深刻な不況のもと、真に市民生活の影響に心を配っておられるならば、公共料金への転嫁をやめるべきであります。 さらに重大な問題は固定資産税です。土地の評価額を公示価格の7割までに引き上げようと作業が進められていますが、これによって現在公示価格21.9%の本市の場合、3倍から5倍、7倍の値上げにつながり、直ちに作業を中止すべきであります。 次に、議案第24号議員の歳費引き上げについてであります。深刻な不況のもと、市民の暮らしや営業が困難さを増している折から、適切ではなく反対であります。 この際、数点にわたって要望しておきたいと思います。 まず、市街地再開発事業についてであります。提案理由の中で市長は、「経済の優先が人としての生活や心の豊かさを失い、無秩序な開発が環境破壊を招き」とされておりますが、そうした点から見て、都心軸中心の大型拠点再開発事業、駅周辺土地区画整理事業は果たして市民本位の町づくり、個性豊かな金沢らしい町づくり、環境を守る町づくりとなるのか、我が党はこの点からも厳しい批判を寄せてまいりました。大型拠点再開発事業や区画整理事業などが、結局大手企業を呼び込み、地元商店などの衰退を招き、金沢らしい町並みを破壊し、地価高騰を生み出し、そこに住み、生活をしていた人々を地区外に追い出すなど、さまざまな諸矛盾をつくり出してきており、市長みずからが提唱する「個性豊かな文化環境都市」とはほど遠い町づくりと言わざるを得ません。 さて、本予算に武蔵第2-第4工区にかけて大型地下駐車場計画策定費が計上されていますが、香林坊地下駐車場に見られるように、都心部における大型駐車場の設置は車集中を生み出し、今日の深刻な交通問題を引き起こすなど、都心軸中心の再開発の持つ諸矛盾が明らかになってきています。このような時点に立ち、総合的な町づくりの施策のないままの大型地下駐車場の設置計画は見直すべきと考えます。 次に、森本工業団地造成事業についてです。さきの本会議の我が党の質問でも明らかなように、現時点で総事業費は 280億円に上り、当初からしても約 100億円近くが膨れ上がっていること、企業誘致の展望すら不透明なままの団地造成であることなどから、今日の情勢に立って、改めて事業内容と計画の抜本的見直しを求めるものです。 次に、議案第19号金沢市自然環境保全条例についてであります。自然環境保全のため行政が新たな第一歩を歩み出したことは評価するものの、開発業者に環境への影響を事前に評価させ、環境破壊に歯どめをかけるアセスメントを推進する内容が欠落していることを指摘し、改善を求めておきたいと思います。 次に、請願第13号ないし請願第20号の各件の委員会の不採択に反対するものです。 まず、請願第13号「佐川・暴力団疑惑の徹底究明と金権腐敗政治一掃の決議または意見書の採択を求める請願」についてであります。戦後最大と言われる佐川・暴力団疑惑に対する国民の怒りの声は大きく広がり、既に本市を含む約8割の地方議会で真相究明を求める意見書や決議が採択されているところであります。改めて、今日時点に立っての意見書の採択は、うやむやの幕引きは許さない市民の決意を示すものだと考えます。 次に、請願第14号「文部省に『学校5日制実施にともない学習指導要領の見直し及び教育諸条件整備を求める意見書』の採択を求める請願」についてであります。今、子供たちは本当にゆとりを求めています。新学習指導要領で、国語では覚える漢字がどんどんふえる。算数でも難しい計算が下の学年に下りてきて、それをやらなければついて行けない。過酷な詰め込み教育、子供らしい遊びや友だち関係が少なくなった地域、塾通いも深刻です。このような状況から、子供たちが真に解放されるかどうか、学校5日制が実施される中で問われていると思います。本来の目的である本物のゆとりを実現するための諸条件整備見直しを求めるのは当然だと考えます。 次に、請願第15号「乳幼児医療費助成制度の改善を求める請願」についてであります。最近の子供たちは、「小児成人病」とも言われる慢性疾患や、視力の低下、あごに異常といった健康状態が危惧をされています。子供たちの健全育成、保健の向上並びに児童福祉の増進を図るとともに、育児に対する父母の心理的・経済的負担を軽減し、子育て支援策としても乳幼児医療費助成制度の充実が求められています。全国的には、北海道や静岡などの、対象児を就学前までとするなど先進的な内容を実現しております。このことは住民の立場でその気になればできることを示していると言えます。よって、採択されるべきと考えます。 次に、請願第16号「誰でも保険で良い入れ歯を入れられるよう義歯保険点数の改善について国への意見書の提出を求める請願」についてであります。今、日本では65歳以上の高齢者の半数が歯を失い、約 1,000万人が義歯を使用しており、またその半数以上の人が入れ歯が合わず悩んでいると言われています。そして、一方では診療報酬が低いため、保険で総入れ歯をつくると、歯科医師は1件につき1万 4,000円前後も赤字になり、義歯をつくる歯科技工士には総入れ歯作製の労賃が、1時間当たり 2,000円程度にしかならず、長時間労働と低収入のもとに置かれているのが現状であります。このような現状を改め、よい入れ歯が保険で入れられるようにとの願いは、全国1割を超す 412議会で採択をされていることから見ても、国民的広がりを示していると言えます。老後の人生に新しい力を得るための当然の願いであり、採択されるべきと考えます。 次に、請願第17号「議員定数の抜本是正と企業団体献金禁止、および小選挙区制の導入に反対することを求める請願」についてであります。 金丸逮捕の容疑は、所得税脱税であります。選挙に金がかかると言いながら、大企業などからの献金によって政治腐敗を招いている自民党政治家は、自分の私腹を肥やしていることを改めて示した事件と言えます。現宮澤内閣を含め、竹下、宇野、海部と4代の内閣を生んできた自民党前副総裁の逮捕は、暮らしと営業を不況に直撃される国民の苦しみをよそに、企業献金の利益と汚職に明け暮れるこの党の底知れない腐敗を改めて見せつけたと言えます。金権腐敗政治を一掃し、「政治の主人公は国民」という民主主義の根本を確立するかぎは、企業団体献金の禁止であります。さらに許されないのは、宮澤首相は、国民の政治不信を利用し、政治改革の名のもと、みずからの反動的党略に貫かれた小選挙区制導入を一気に実現しようとしていることです。選挙制度に関していえば、国会と政党が国民と憲法に対して負っている最大緊急の責務は、定数の抜本是正であります。みずからの国会決議も無視しておいて、抜本是正のかわりに小選挙区制を強行しようとするやり方は、国民と国会に対する最も乱暴な挑戦と言わざるを得ません。 次に、請願第18号「国保制度の改善を求める請願」についてであります。 不況が一層深刻になる中で、1世帯当たり16万 353円、1人当たり7万 5,086円と、全国でもトップクラスの高い国保料は、負担能力の限界に達し、引き下げを求める声は日に日に高まっております。このことは、一昨年と昨年の2年間で引き下げを実施した市町村が全国で 750を超していることにもあらわれています。しかし政府は、このような国民の声に背を向け、国保の国庫負担の大幅な削減を行い、最高限度額も46万円から50万円に引き上げるなど、一層の国民負担を強いてきています。よって、本請願は、地方行政の対応の改善にとどまらず、国の国保制度の改善を求める請願であることを御理解いただき、採択を強く求めるものであります。 次に、請願第19号「最低保障年金制度の創設等について国への意見書の提出を求める請願」についてであります。 自民党政府は、「年金の財政状況はますます厳しい」などと言って、支給開始年齢の先送りを国民に押しつけようとしています。本格的な改悪は94年度以降に計画されていますが、既に厚生年金の給付額は約3分の1にカットされていますから、今度改悪が行われれば年金給付額は改悪以前の、何と6割の水準になります。その一方で、 500万人とも言われる膨大な無年金者や、低額年金者をつくり出すなど、憲法で保障された健康で文化的最低限度の生活も実現されておらず、「すべての国民が豊かな老後を」の趣旨で提出された本請願は採択されるべきと考えるものであります。 次に、請願第20号「労働基準法の改正にあたっての請願」についてであります。 過労死が我が国の長時間・過密労働からくることはわかり切ったことであり、政府の統計でも明らかなように、フランスやドイツに比べて400 -500 時間も長い実労働時間を解消することは、労働者のみならず、すべての国民の緊急で切実な課題であり、人間らしい暮らしを求める本請願の採択を最後に求め、我が党の見解を述べて、討論を終わります。                                   (拍手) ○議長(山田初雄君) 21番野本昇君。   〔21番野本昇君登壇〕   (拍手) ◆21番(野本昇君) 私は、自由民主党金沢市議員会を代表して、ただいま上程されております平成5年度金沢市一般会計予算を初めとした市長提出議案に対し、賛成の立場から討論を行うものでございます。 世界は今、変革の時代と言われております。東西の冷戦構造が終えんを迎え、我が国の国際社会における立場にも大きな変化をもたらし、新たな世界平和の秩序を構築するために、我が国の国際貢献への責任が強く求められているのであります。また、日本の経済社会にとって、かつてないバブルの崩壊という新たな試練を受けた今、官民が力を合わせて景気の回復に全力を尽くさなければならないときであり、国民の意識もまた、これまでの成長や効率優先主義からゆとりや安心といったものを重んずるように変化していることも見逃せません。世界が激しく動き、内外の情勢が著しく変化する中にあって、我が国に求められているものは、国際化に対応しつつ、国民生活を重視した行政へと転換していかなければならないということであります。 このような視点に立って山出市長が今回提案された諸議案を拝見いたしますと、まさに時代を的確にとらえ、市民生活に思いをめぐらし、金沢市が今何をすべきかを確実に実行していこうというものであり、我が自由民主党金沢市議員会としては、ここに絶大なる賛意を送るものであります。 そこで、以下賛成の理由につきまして、主なるものを述べてまいりたいと思います。 まず第1点は、中小企業の緊急融資の拡大を初めとして、公共事業の単独投資を大幅に拡大するなど、地域経済の回復に特段の意を注がれたことであります。景気回復を目指すための主体はあくまで国が行うべきものではありますが、地方の自治体としてでき得る限りの努力をされたことは、自治体の首長として地域経済の回復を願う市長の思いを強く感ずるものであり、この上は国の景気回復のための諸事業が一刻も早く功を奏し、市長が対応された対策と呼応して、国民、市民の願いがかなうことを望むものであります。 第2点は、本市の中枢都市づくりに向けて全力を傾注されたことであります。北陸新幹線の建設関連事業がまさに本格化し、それと連動して金沢駅周辺の整備、都心軸整備や環状道路を初めとした交通網の整備など、本市の基幹部分となるこれらの事業を積極的に進め、中枢都市となり得べく21世紀へと躍進する金沢市の基盤づくりに積極果敢に取り組まれたことは、我が党としても思いを同じくするところであり、高く評価いたしたいと存じます。ぜひとも、活力に満ちた21世紀都市金沢の創造に向けて、今後の御努力をお願いするものであります。 第3点としては、環境保全の面で総合的な環境施策を展開されたことであります。昨年の地球サミット以来、地球規模での環境保全が叫ばれる中、山出市長は本年を「環境保全元年」と位置づけ、自然環境保全条例を提出され、金沢の自然環境を後世に引き継ぐため、新たな環境保全戦略を開始されたのであります。開発と保全の両面をにらみ、これを実行することは、ただ保全のみを言うことよりもはるかに難しく、息の長い地道な努力が必要なことであり、この難題に取り組まれようとする市長の姿勢に深甚なる敬意を表したいと存じます。 第4点としては、福祉・保健・衛生の面できめ細かい対応をなされたことであります。「福祉プラン21金沢」の具現化を一層進めるものとして、在宅看護の充実、バリアフリー施策の展開を推し進め、また総合管理計画の策定を初めとするごみ対策にも細心の配慮を払ったこれらソフト事業とともに、ハード面での額谷ふれあい健康センター、駅西保健所、南斎場、内川墓地公園など、市民生活の基礎的な部分にも大幅な投資を行われました。これは本市が求める金沢市固有の質の高い市民生活を願ってのものであり、山出市長の生活者重視の思いのあらわれであるかと存じます。 第5点として、市民主体の学習社会の実現を目指し、生涯学習の具現化に努められていることであります。市民のだれでもが参加できる機会と場を提供され、市民スポーツの拡大、ポスト国民文化祭を受けた諸施策は、市長の願う「文化を高める」ものであり、ひいては本市の文化の向上につながっていくものと存じます。 また、地方の自治体としてでき得る限りの国際化にも対応されるなど、世界の金沢を目指したものであり、今金沢市が果たさなければならない国際貢献を的確にとらえたものと言えるでありましょう。 そしてこれは、もちろんのことでありますが、財政面での最大の腐心をなされていることであります。景気の停滞からの市税収入の伸びが、第1次オイルショック以降最低の増収しか見込まれない中にあって、公共料金の値上げを必要最小限にとどめ、市民生活に最大限の配慮を払われたことは、私どもにも十分推察でき得るものであります。 さらには、このような厳しい状況下にありながらも、有利な起債を厳選して、さきにも述べました公共投資を初めとした積極型予算を編成されたことは、「金沢市がここで踏ん張らなければだれがやる」とばかりに、景気対策への強い意思を感じとるものであります。確かに起債への依存度はふえているものの、公債費比率は低位にあり、さらにはこれらが償還時に元利返済での地方交付税措置がなされることを考えますと、市長が言う「長期の補助金」と理解できるものであります。のどから手を出したいほどの財政調整基金、まちづくり基金は、その取り崩しをぐっと我慢され、金沢大学跡地の取得など、今後の懸案事業に担保されるなど、今まで申し上げたことを勘案するならば、平成5年度予算は十分に中身の伴った積極予算であると同時に、従来に増して健全財政は貫かれるということを確信するものであります。 最後になりましたが、山出市長を初め職員の皆さんにおかれましては、山積する課題に直面しながらも、一つ一つ確実に事をなし遂げられ、45万市民の幸せと21世紀都市金沢の創造に向けて邁進していただきますようお願い申し上げ、ただいま上程されております諸議案に対し、すべて賛成することを表明し、私の討論を終わります。                                   (拍手) ○議長(山田初雄君) 以上で討論は終わりました。           ----------------- △採決 ○議長(山田初雄君) これより、採決いたします。 まず、議題のうち、議案第1号ないし議案第5号、議案第8号、議案第11号ないし議案第18号、議案第24号、議案第30号、議案第31号、議案第35号ないし議案第37号、議案第39号及び議案第45号の議案22件を一括して採決いたします。 以上の議案各件に対する委員会の決定は、いずれも可決であります。 お諮りいたします。 以上の議案各件は、委員会の決定どおり、可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立多数であります。 よって、議案第1号ないし議案第5号、議案第8号、議案第11号ないし議案第18号、議案第24号、議案第30号、議案第31号、議案第35号ないし議案第37号、議案第39号及び議案第45号の各件は、いずれも原案のとおり可決することに決しました。           ----------------- ○議長(山田初雄君) 次に、議案第6号、議案第7号、議案第9号、議案第10号、議案第19号ないし議案第23号、議案第25号ないし議案第29号、議案第32号ないし議案第34号、議案第38号、議案第40号ないし議案第44号及び議案第46号の議案24件を一括して採決いたします。 以上の議案各件に対する委員会の決定は、いずれも可決であります。 お諮りいたします。 以上の議案各件は、委員会の決定どおり、可決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第6号、議案第7号、議案第9号、議案第10号、議案第19号ないし議案第23号、議案第25号ないし議案第29号、議案第32号ないし議案第34号、議案第38号、議案第40号ないし議案第44号及び議案第46号の各件は、いずれも原案のとおり可決することに決しました。           ----------------- ○議長(山田初雄君) 次に、請願第13号、請願第17号及び請願第18号の請願3件を一括して採決いたします。 以上の請願各件に対する委員会の決定は、いずれも不採択であります。 お諮りいたします。 以上の請願各件は、委員会の決定どおり、不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立多数であります。 よって、請願第13号、請願第17号及び請願第18号の各件は、いずれも不採択とすることに決しました。           ----------------- ○議長(山田初雄君) 次に、請願第19号の請願1件を採決いたします。 本件に対する委員会の決定は、不採択であります。 お諮りいたします。 本件は、委員会の決定どおり、不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立多数であります。 よって、請願第19号は、不採択とすることに決しました。           ----------------- ○議長(山田初雄君) 次に、請願第14号ないし請願第16号及び請願第20号の請願4件を一括して採決いたします。 以上の請願各件に対する委員会の決定は、いずれも不採択であります。 お諮りいたします。 以上の請願各件は、委員会の決定どおり、不採択とすることに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立多数であります。 よって、請願第14号ないし請願第16号及び請願第20号の各件は、いずれも不採択とすることに決しました。           ----------------- △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第2議案第71号金沢市収入役の選任につき同意を求めるについてを議題といたします。 お諮りいたします。 本件につきましては、提出者の説明その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。           ----------------- △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議案第71号は、原案のとおり同意することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、議案第71号は、原案のとおり同意することに決しました。           ----------------- △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第3諮問第1号人権擁護委員候補者推薦に関し答申を求めるについてを議題といたします。 お諮りいたします。 本件につきましては、提出者の説明その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。           ----------------- △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 諮問第1号は、諮問のとおり異議がない旨答申することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、諮問第1号は、諮問のとおり異議がない旨答申することに決しました。           -----------------議会運営委員会の閉会中の継続調査について ○議長(山田初雄君) 次に、日程第4議会運営委員会の閉会中の継続調査についてを議題といたします。 議会運営委員会は、議会の運営に関する事項については、閉会中も継続して調査することに決した旨、議会運営委員会委員長から閉会中の継続調査の申出書が議長のもとに参っております。 お諮りいたします。 議会の運営に関する事項につきましては、委員会の申し出のとおり、閉会中も継続して調査することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、議会運営委員会から申し出のあった事項については、閉会中も継続して調査することに決しました。           ----------------- △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第5議会議案第1号金沢市議会委員会条例の一部改正についてを議題といたします。 お諮りいたします。 本件につきましては、提出者の説明その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。           ----------------- △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第1号は、原案のとおり可決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、議会議案第1号は、原案のとおり可決することに決しました。   〔議会議案第1号は本号末尾参照〕           ----------------- △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第6議会議案第2号竹下元首相の議員辞職勧告決議を議題といたします。           ----------------- △提案理由の説明 ○議長(山田初雄君) これより、提出者から提案理由の説明を求めます。 12番升きよみ君。   〔12番升きよみ君登壇〕  (拍手) ◆12番(升きよみ君) 私は、日本共産党金沢市会議員団を代表いたしまして、ただいま上程されました議会議案第2号竹下元首相の議員辞職勧告決議案についての提案理由を述べます。 佐川急便疑惑解明を求める国民の声は、昨年来大きな声となってきたことは各位も御承知のとおりです。そして、かつてないこの世論の反映は、とうとう東京地検による金丸信前自民党副総裁、生原元秘書の所得税法違反容疑の逮捕という事態に進展しました。そしてこの間、金丸・生原の巨額脱税事件が明るみになり、国民は怒り心頭に発しております。一方、竹下元首相が国会議員になって以来、国会における3度目の証人喚問が行われ、この証人喚問を通しても、より一層その疑惑が強まっていることも御承知のとおりです。今や周知のごとく、竹下内閣の誕生の際、竹下元首相自身が暴力団の助けをかりたとされる暴力団関与や、旧平和相互銀行の株買い取りをめぐる40億円金びょうぶ疑惑関与などについて、金権腐敗政治に対する怒りとともに、その責任を求める市民の思いは一層強いものとなっております。 今回の金丸らの巨額脱税事件を通して、国会証言の偽証の疑いも濃くなり、その疑惑をますます深めております。例えば証人喚問の中で、「暴力団関与は後で知った」と言っておりますが、渡辺調書から見ると偽証の疑いが明白と言えます。渡辺調書では、91年6月16日、福島交通の小針会長の知人宅で行われた東京佐川再建を協議した席で、竹下元首相が渡辺氏らに、「おやじ金丸氏は日債銀にも東京佐川再建に協力させる」と言っているように、金丸前副総裁と日本債券銀行、そして同時に、竹下元首相と日債銀との関係も疑わせるものです。さらに、福島交通グループの土地買い占め融資にかかっての口ききに、小針・竹下・金丸氏との関係等々、ますますその疑惑を濃いものにしております。特に、皇民党事件で渡辺氏に、石井稲川会前会長の仲介を頼んだのは金丸氏であることを初め、金丸・竹下・小沢の3氏による「皇民党ほめ殺し事件」等々、暴力団介入の事実は紛れもないものとなっております。引き続く政治家の介入のすべてを初め、真実を明らかにし、佐川事件の真相解明を徹底して国民の前に行うことが何よりも急務となっております。単に巨額脱税事件だけで済ませて、佐川マネー全体の流れをあいまいにしたり、事の本質に迫る竹下元首相の責任を不明確にしたりすることは許されないのであります。この際、引き続き佐川・暴力団疑惑解明を徹底的に行うと同時に、今日最大の国民の思いは、暴力団関与の中で首相の座を射とめ、政権を手にした竹下元首相の辞職をもって責任をとるべきとの思いであります。本来なら当然みずから辞職し、その責任を明らかにすべきなのです。それは竹下元首相の議員辞職は、政治的・道義的責任を明確にし、再発防止の最低限の保障と言えます。しかしながら、きょうに至るも、全くその責任を回避している厚顔ぶりの竹下元首相です。このところの市民の金権腐敗政治や政治家と暴力団関与に対する激しい憤りは例えようのないものであって、そうした厳しい市民の世論が存在することを議員各位は改めて認識するべきです。それゆえに、市民の政治への信頼を回復するために、地方議会の意思をもってあらわすことが必要になっております。子供たちへの確かな正義を教え、政治への不信を一掃し、市民の負託にこたえ得る政治のために、竹下元首相の議員辞職勧告決議案について、議員各位の全会一致をもって採択されることを求め、私の提案理由の説明を終わります。                                   (拍手) ○議長(山田初雄君) 提案理由の説明は終わりました。 お諮りいたします。 本件につきましては、質疑その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。           ----------------- △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 お諮りいたします。 議会議案第2号は、原案のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立少数であります。 よって、議会議案第2号は否決されました。   〔議会議案第2号は本号末尾参照〕           ----------------- △議案上程 ○議長(山田初雄君) 次に、日程第7議会議案第3号地方分権による都市自治の確立に関する意見書ないし日程第14議会議案第10号金丸脱税疑惑の徹底究明と政治改革を早急に求める意見書、以上の議会議案8件を一括して議題といたします。 お諮りいたします。 以上の議会議案各件につきましては、提出者の説明その他を省略して、直ちに採決いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。           ----------------- △採決 ○議長(山田初雄君) よって、これより採決いたします。 議会議案第3号ないし議会議案第10号の議会議案8件を一括して採決いたします。 お諮りいたします。 以上の議会議案各件は、いずれも原案のとおり可決することに御異議ありませんか。   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(山田初雄君) 御異議なしと認めます。 よって、議会議案第3号ないし議会議案第10号の各件は、いずれも原案のとおり可決することに決しました。 ただいま可決されました議会議案各件の提出先及びその他の処理方法につきましては、議長に御一任願います。   〔議会議案第3号ないし議会議案第10号は本号末尾参照〕           ----------------- △日程追加(副議長辞職の件) ○議長(山田初雄君) 副議長西村直則君から副議長の辞職願が提出されております。 お諮りいたします。 この際、副議長辞職の件を日程に追加し、議題とすることに御異議ありませんか。   〔「異議なし」、「異議あり」、「あり、あり」など発言する者多く、議場騒然〕           ----------------- △休憩 ○議長(山田初雄君) 暫時休憩いたします。                     午後2時25分 休憩         ---------------------                     午後4時33分 再開 △再開 ○議長(山田初雄君) 出席議員数は、ただいまのところ42名であります。           ----------------- △日程追加(副議長辞職の件(続き)) ○議長(山田初雄君) 休憩前の議事を継続します。 先ほどの副議長辞職の件に関し、日程に追加して議題とすることに異議がありましたので、起立によって採決いたします。 お諮りいたします。 本件に賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立多数であります。 よって、これより副議長辞職の件を日程に追加し、議題といたします。 まず、辞職願を事務局長をして朗読いたさせます。 ◎事務局長(山本達雄君) 辞職願 今般、一身上の都合により副議長の職を辞職いたしたいので、御許可くださいますようお願いいたします。 平成5年3月23日    金沢市議会 副議長 西村直則  金沢市議会議長  山田初雄殿以上です。 ○議長(山田初雄君) お諮りいたします。 西村直則君の副議長の辞職を許可することに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立多数であります。 よって、西村直則君の副議長の辞職を許可することに決定いたしました。   〔「議長、25番」と呼ぶ者あり〕           ----------------- △あいさつ ○議長(山田初雄君) 25番西村直則君から発言を求められておりますので、これを許します。 25番西村直則君。   〔25番西村直則君登壇〕 ◆25番(西村直則君) 一言ごあいさつ申し上げます。 昨年6月議会において、名誉ある金沢市議会第78代副議長に選任していただき、身に余る光栄でございました。以後、山田議長には、全国市議会議長会副会長、北信越市議会議長会会長等多忙きわめる中、補佐させていただきました。全国組織の理事会、協議会に副議長として、また議長代理として研さんを積まさせていただきました。 今後一議員として、金沢市の進展のため全力を尽くしてまいりたいと思います。本当に短い間でございましたが、皆様方に温かくお守りいただきました。心から感謝申し上げまして、私のお礼の言葉とさせていただきます。 どうも本当にありがとうございました。                                   (拍手)           ----------------- △日程追加(副議長の選挙) ○議長(山田初雄君) ただいま副議長が欠員となりましたので、この際お諮りいたします。 副議長の選挙を日程に追加し、選挙を行うことに賛成の諸君の起立を求めます。   〔賛成者起立〕 ○議長(山田初雄君) 起立多数であります。 これより、副議長の選挙を日程に追加し、選挙を行います。 議場の閉鎖を命じます。   〔議場閉鎖〕 ○議長(山田初雄君) ただいまの出席議員数は28名であります。 投票用紙を配付いたさせます。   〔投票用紙配付〕 ○議長(山田初雄君) 投票用紙の配付漏れはありませんか。--配付漏れなしと認めます。 投票箱を改めさせます。   〔投票箱点検〕 ○議長(山田初雄君) 異状なしと認めます。 念のため申し上げます。 投票は単記無記名であります。投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、議席番号1番の議員から順次投票を願います。   〔各員投票〕 ○議長(山田初雄君) 投票漏れはありませんか。--投票漏れなしと認めます。 投票を終了いたします。 議場の閉鎖を解きます。   〔議場開鎖〕 ○議長(山田初雄君) 開票を行います。 会議規則第30条第2項の規定により、立会人に20番木下和吉君、30番大谷正男君を指名いたします。 両君の立ち会いを願います。   〔20番木下和吉君、30番大谷正男君立ち会い、開票〕 ○議長(山田初雄君) 選挙の結果を報告いたします。 投票総数       28 票   有効投票     28 票 有効投票中  上田忠信君     24 票  杉浦常男君     4 票以上のとおりであります。 この選挙の法定得票数は7票であります。 よって、上田忠信君が副議長に当選されました。           ----------------- △当選の告知 ○議長(山田初雄君) ただいま副議長に当選されました上田忠信君に、本席から会議規則第31条第2項の規定により、告知をいたします。   〔「議長、23番」と呼ぶ者あり〕           ----------------- △当選の承諾 ○議長(山田初雄君) 23番上田忠信君。   〔23番上田忠信君登壇〕 ◆23番(上田忠信君) 一言ごあいさつを申し上げます。 ただいまは、議員各位の温かい御推挙によりまして、名誉ある金沢市議会第79代副議長に選任いただきまして、まことにありがとうございます。心から厚く御礼申し上げる次第でございます。 もとより浅学非才、まだまだ微力な私ではありますが、山田議長の御指導のもとに、市勢発展、円滑なる議会運営のために、粉骨砕身の努力をいたす決意でございます。今後とも皆様の温かい御指導、御鞭撻をよろしくお願い申し上げましてごあいさつとします。 本当にありがとうございました。                                   (拍手) ○議長(山田初雄君) ただいま上田忠信君から副議長当選の承諾がありましたので、副議長に決定いたしました。           ----------------- △あいさつ ○議長(山田初雄君) 以上をもって、今定例会に付議されました案件は全部議了いたしました。 この際、市長から発言を求められておりますので、これを許します。 山出市長。   〔市長山出保君登壇〕 ◎市長(山出保君) 閉会に際しまして、一言ごあいさつ申し上げます。 今定例会に提出いたしました平成5年度予算を初めとする諸案件につきまして、21日間の長きにわたり熱心な御審議を賜り、先ほどは適切な御決議をいただきまして、心から感謝申し上げます。 本会議あるいは委員会を通じていただきました貴重な御意見、御要望等につきましては、これを十分に参酌をいたしまして、今後の市政運営に励んでまいる考えでございます。とりわけ、今後の景気動向や国の追加経済対策には、最大限の注意を払い、中小企業への支援、あるいは公共事業の執行等に、適時適切にかつ弾力的に対応を配慮してまいりたいと存じます。 また、ただいま本議場におきまして、一身上の都合により辞職されました西村直則副議長におかれましては、在任中は市政運営に御尽力を賜り、衷心より感謝申し上げます。 また、新たに就任されました上田副議長におかれましては、今後一層の御活躍と御支援を賜りますよう切にお願いを申し上げる次第でございます。 なお、この際御報告させていただきますが、かねてより国に要望してまいりました平成4年度の特別交付税につきましては、厳しい財政事情にもかかわらず、去る17日、昨年度を上回る10億 3,000万円余の交付を受けることができました。また、同じく要望してまいりました準用河川木曳川及び大宮川の2級河川への昇格についても、明るい見通しを得ることとなりました。ここにお力添えを賜りました各位並びに関係の皆様方に、深く感謝を申し上げます。 さて、あと数日余をもちまして新しい年度を迎えることになります。市政を取り巻く環境は殊のほか厳しく、至難なものがありますが、私を初め職員一丸となりまして、市勢の伸展と市民福祉の向上に一層の努力をいたしてまいる覚悟でございます。各位の変わらざる御指導と御鞭撻を心からお願いを申し上げてごあいさつといたします。 ありがとうございました。 ○議長(山田初雄君) 次に、収入役から発言を求められておりますので、これを特に許します。 乙村収入役。   〔収入役乙村董君登壇〕 ◎収入役(乙村董君) お許しを得ましたので、一言ごあいさつを申し上げます。 私は、この3月31日をもって退任することになりました。 顧みますと、一般職員を通算いたしまして40数年金沢市に勤務させていただきましたことは、私の終生の喜びでございます。これもひとえに皆様方の温かい御指導、御鞭撻のたまものと深く感謝をいたしております。ここに謹んで御礼を申し上げる次第でございます。 退任後は一市民としまして、市勢発展にいささかなりとも貢献いたしたいと思っておりますので、どうか今後ともよろしく御厚情賜りますようお願いいたします。 以上、大変措辞でございますけれども、一言述べてごあいさつといたします。 ありがとうございました。                                   (拍手) ○議長(山田初雄君) 閉会に先立ちまして、一言ごあいさつを申し上げます。 各位におかれましては、去る3日から本日まで上程各案件の御審議に御精励を賜り、ここに滞りなく議事が終了いたしましたことに対し厚く御礼を申し上げます。また、議事の運営に当たりまして、並み並みならぬ御尽力を賜りまして、心から感謝を申し上げる次第でございます。 平成5年度も、行財政環境は極めて厳しい情勢に推移するものと予測されていますが、各位におかれましては、御健勝にて、本市の発展と市民福祉の向上のため、一層の御尽力をされますよう念願いたしまして、閉会のごあいさつといたします。           ----------------- △閉会 ○議長(山田初雄君) これをもちまして、平成5年定例第1回金沢市議会を閉会いたします。            午後4時59分 閉会         ---------------------    -------------------------------    〔参照〕    -------------------------------                議案提出について 議案「金沢市議会委員会条例の一部改正について」を次のとおり会議規則第十三条の規定により提出します。   平成五年三月二十三日                提出者                    金沢市議会 議員  末岡尚                       同     平田誠一                       同     中村勲                       同     森尾嘉昭                       同     出石輝夫                       同     石坂修一                       同     木下和吉                       同     野本昇                       同     井沢義武                       同     不破実                       同     本間勝美                       同     田中昭吉                       同     川紘一  金沢市議会議長   山田初雄様  ----------------------------------- 議会議案第一号     金沢市議会委員会条例の一部改正について 金沢市議会委員会条例の一部を改正する条例を次のように定める。   平成五年三月二十三日提出                    金沢市議会 議員  末岡尚                       同     平田誠一                       同     中村勲                       同     森尾嘉昭                       同     出石輝夫                       同     石坂修一                       同     木下和吉                       同     野本昇                       同     井沢義武                       同     不破実                       同     本間勝美                       同     田中昭吉                       同     川紘一       金沢市議会委員会条例の一部を改正する条例 金沢市議会委員会条例(昭和三十八年条例第三十八号)の一部を次のように改正する。 第二条第二号に次のように加える  ホ 金沢市中央卸売市場および金沢市公設花き地方卸売市場に関する事項   附則 この条例は、平成五年四月一日から施行する。提案の趣旨 行政組織の見直しに伴い、経済常任委員会の所管の一部を改正する。    -------------------------------               議案提出について 議案「竹下元首相の議員辞職勧告決議」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成5年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄                 提出者                         金沢市議会 議員  近松美喜子                             〃    森尾嘉昭                             〃    升きよみ                             〃    杉浦常男                             〃    本間勝美                             〃    南部康昭                             〃    山田透    -------------------------------議会議案第2号             竹下元首相の議員辞職勧告決議 佐川急便疑惑解明を求める国民の声は、かつてなく高まっている。この間、竹下元首相が国会議員になって以来、国会において3度目の証人喚問が行われ、こうした証人喚問などを通して、その疑惑が一層深まっている。 この世論の反映は、その後の金丸元副総裁、生原秘書の東京地検による所得税法違反容疑の逮捕へとなり、引き続くすべての全容と使途の徹底解明を求めている。 竹下内閣誕生の際、暴力団の助けをかりたとされる竹下元首相の暴力団関与や旧平和相互銀行の株買い取りをめぐる「40億円金屏風疑惑」への関与などについて、金権腐敗政治に対する怒りとともに、その責任を求める市民の思いは一層強いものとなっている。 竹下氏が議員をそのまま続けるなら、今後暴力団の助けをかりて政権についても責任をとらなくてもよいという重大な先例をつくることになり、国民への疑惑を一層深めるものである。 議員辞職は、再発防止の最低限の保障といえる。 よって、本議会は、暴力団の関与、金権腐敗政治の政治的・道義的責任から、竹下元首相の議員辞職勧告を行うものである。 ここに決議する。    -------------------------------               議案提出について 議案「地方分権による都市自治の確立に関する意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成5年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄様                 提出者                          金沢市議会 議員  末岡尚                             〃     平田誠一                             〃     中村勲                             〃     森尾嘉昭                             〃     出石輝夫                             〃     石坂修一                             〃     木下和吉                             〃     野本昇                             〃     井沢義武                             〃     不破実                             〃     本間勝美                             〃     田中昭吉                             〃     川紘一    -------------------------------議会議案第3号         地方分権による都市自治の確立に関する意見書 近年、東京への一極集中はますます顕在化し、多極分散による国土の均衡ある発展を目指す上で、地方分権による都市の自立性、自主性の確立が強く求められているところである。 真に豊かと実感できる社会をつくり上げていくためには、現在の社会や行政の仕組みを新しい時代の変化に対応したものに改めていかなければならず、このような社会の実現に向けて行政の制度、施策を見直していかなければならない。 特に、多様で魅力ある地方の展開を促進する観点で、地域住民にとってより身近な地方へと分権を推進し、地域の可能性を最大限に伸ばしていく行政に転換し、自立的で多様な地域社会の構築を目指すことが求められている。 よって、政府におかれては、国と地方の機能分担を抜本的に見直し、地方都市への大幅な権限移譲とこれに伴う財源を確保され、豊かで個性あふれる地域社会の形成ができる、真の地方分権による都市自治の確立を強力に推進されるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。    -------------------------------              議案提出について 議案「減税など景気対策に関する意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成5年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄様                 提出者                          金沢市議会 議員  末岡尚                             〃     平田誠一                             〃     中村勲                             〃     森尾嘉昭                             〃     出石輝夫                             〃     石坂修一                             〃     木下和吉                             〃     野本昇                             〃     井沢義武                             〃     不破実                             〃     本間勝美                             〃     田中昭吉                             〃     川紘一    -------------------------------議会議案第4号            減税など景気対策に関する意見書 我が国経済の現状は、株価、土地など国民資産の下落と相重なって依然として厳しい状況にある。 この間、緊急経済対策として、不況からの脱出に力を注いでいるところであるが、さらなる施策の推進が求められている。 よって、政府におかれては、不況対策の推進を図るとともに、これに伴う公共事業の前倒し発注、並びに所得税減税と政策減税の実施にも配慮し、公共投資の拡充等、景気対策としてあらゆる施策に万全を期されるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。    -------------------------------               議案提出について 議案「エイズ対策の充実を求める意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成5年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄様                 提出者                          金沢市議会 議員  末岡尚                             〃     平田誠一                             〃     中村勲                             〃     森尾嘉昭                             〃     出石輝夫                             〃     石坂修一                             〃     木下和吉                             〃     野本昇                             〃     井沢義武                             〃     不破実                             〃     本間勝美                             〃     田中昭吉                             〃     川紘一    -------------------------------議会議案第5号            エイズ対策の充実を求める意見書 世界保健機関の推計によれば、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)に感染した人は、1992年7月現在で1,200 万人に達しており、このままふえ続ければ、2000年には、HIV感染者は4,000 万人に達すると言われている。 一方、我が国では、昨年末までに1,046 人(血液製剤による感染者を除く)の患者・感染者が報告されている。しかも、ここ数年は毎年倍増しており、厚生省の研究班では、実際の感染者数を「報告数の10倍」程度と推計している。 また、最近の傾向としては、異性間の性的接触による感染者の増加、女性感染者の増加が見られ、感染拡大の可能性が高まりつつある。もはやエイズは一部の人の問題ではなく、だれもが感染の可能性のある病気として対応すべきであり、「感染爆発」に至らぬよう水際で感染の拡大を阻止することが重要である。 我が国では、今年のエイズ関係予算を大幅にふやし、啓発普及の推進や検査・医療対策の充実、研究の推進など総合的な「エイズストップ作戦」を展開しつつある。また、エイズ対策の推進に当たっては、国の施策の拡充はもとより、地方自治体、医療関係者、企業、ボランティア団体など多くの方々の取り組みが不可欠である。 よって、政府におかれては、エイズは予防にこそ大きな効果があることを強く認識され、国民をエイズから守るため、エイズ対策をより一層充実されるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。    -------------------------------               議案提出について 議案「実効ある家族看護・介護休業制度に関する意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成5年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄様                 提出者                          金沢市議会 議員  末岡尚                             〃     平田誠一                             〃     中村勲                             〃     森尾嘉昭                             〃     出石輝夫                             〃     石坂修一                             〃     木下和吉                             〃     野本昇                             〃     井沢義武                             〃     不破実                             〃     本間勝美                             〃     田中昭吉                             〃     川紘一    -------------------------------議会議案第6号         実効ある家族看護・介護休業制度に関する意見書 近年、急速な高齢化の進行や核家族化の進展、共働き世帯の増加に伴い、老親・家族の介護の負担が大きな社会問題となっている。 労働者、とりわけ女子勤労者の中には、介護のために退職や転職を余儀なくされている者も多く、就労の継続に影響を及ぼしている。 このため、介護を必要とする老親・家族のために、労働者が一定期間休業できる介護休業制度の普及が強く求められている。 よって、政府におかれては、職業生活と介護との両立を図るため、昨年7月に労働省が策定した「介護休業制度等に関するガイドライン」を参考に、すべての産業の男女労働者を対象に所得保障や代替要員の確保、現職復帰の保障、短時間勤務保障など十分な取得期間が確保される実効ある制度の普及促進に全力を挙げて取り組まれるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。    -------------------------------               議案提出について 議案「少子化社会への対応を求める意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成5年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄様                 提出者                          金沢市議会 議員  末岡尚                             〃     平田誠一                             〃     中村勲                             〃     森尾嘉昭                             〃     出石輝夫                             〃     石坂修一                             〃     木下和吉                             〃     野本昇                             〃     井沢義武                             〃     不破実                             〃     本間勝美                             〃     田中昭吉                             〃     川紘一    -------------------------------議会議案第7号            少子化社会への対応を求める意見書 我が国の出生率は、近年顕著な低下傾向を示しており、先進諸国の中でも特に目立ったものとなっている。 女性が一生のうちに産む子供の数(合計特殊出生率)も減少傾向にあり、平成元年には1.57、平成3年には1.53となり、「1.57ショック」といった言葉も生まれ、また、子供のいる世帯の全世帯に占める割合や子供のいる世帯の平均子供数も低下傾向にあるなど、人口の維持さえ危ぶまれる状況にある。 平成4年版の「国民生活白書」では、こうした少子化傾向の背景には、若者の結婚観の変化、女性の職場進出と家庭のあり方の変化、子供の教育の問題、住宅を初め居住環境の立ちおくれなどがあるとして、将来的には少子化は「社会の活力が損なわれる可能性がある」とも指摘している。 子供を何人持つかは個人の判断に委ねられるものだが、現実には夫婦の子供数は理想とする子供の数をかなり下回っていることから見ても、子供を安心して産み、育てられる環境を整えていくことが求められている。 よって、政府におかれては、これら対策に早急に取り組まれるとともに、各省庁が連携して「少子化」対策に当たるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。    -------------------------------                議案提出について 議案「製造物責任制度の充実に関する意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成5年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄様                 提出者                          金沢市議会 議員  末岡尚                             〃     平田誠一                             〃     中村勲                             〃     森尾嘉昭                             〃     出石輝夫                             〃     石坂修一                             〃     木下和吉                             〃     野本昇                             〃     井沢義武                             〃     不破実                             〃     本間勝美                             〃     田中昭吉                             〃     川紘一    -------------------------------議会議案第8号           製造物責任制度の充実に関する意見書 近年、多種多様な生産や、大量生産された商品が消費者に届けられ、利用されている。また、技術の高度化、専門化による商品開発、モデルチェンジのサイクルは、驚くほど短くなっている。 そうした中で、必ずしも、消費者に十分な知識や情報が伝わらず、また、安全性に十分な配慮がされた商品が出回っているとは言いがたい状況にある。 欠陥商品により発生する被害を防止し救済することは、消費者の利益を守り、発展させるために、今日、とりわけ重要なことと思われる。 しかしながら、現行法のもとでは、製造者の過失責任や因果関係を消費者みずからが証明する必要があり、最新の科学技術により製造された商品の欠陥について、専門的情報や知識に乏しい消費者がこれを立証し、被害の救済を受けることは、極めて困難であるのが実情である。 よって、政府におかれては、製造物責任制度が商品の安全性確保の向上につながることを深く認識され、消費者の利益と安全を守り、消費者重視の社会の実現のため、製造者の厳格責任等を含め、製造物責任制度を充実されるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。    -------------------------------               議案提出について 議案「学校図書館の整備充実を求める意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。  平成5年3月23日 金沢市議会議長  山田初雄様                 提出者                          金沢市議会 議員  末岡尚                             〃     平田誠一                             〃     中村勲                             〃     森尾嘉昭                             〃     出石輝夫                             〃     石坂修一                             〃     木下和吉                             〃     野本昇                             〃     井沢義武                             〃     不破実                             〃     本間勝美                             〃     田中昭吉                             〃     川紘一    -------------------------------議会議案第9号           学校図書館の整備充実を求める意見書 学校図書館法が施行されて以来40年を経過するが、小中学校においては、いまだに「図書室」程度の規模でしかなく、蔵書数も予算も学校教育に活用するには不十分な上、法律で定める司書教諭の配置がなされないままとなっている。 よって、政府におかれては、国際化社会、高度情報化社会という新しい社会の変化にたえ得る学校教育を創造するために、学校図書館の抜本的な改革を推進されるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。    -------------------------------               議案提出について 議案「金丸脱税疑惑の徹底究明と政治改革を早急に求める意見書」を次のとおり会議規則第13条の規定により提出します。 平成5年3月23日金沢市議会議長  山田初雄様                 提出者                          金沢市議会 議員  末岡尚                             〃     平田誠一                             〃     中村勲                             〃     森尾嘉昭                             〃     出石輝夫                             〃     石坂修一                             〃     木下和吉                             〃     野本昇                             〃     井沢義武                             〃     不破実                             〃     本間勝美                             〃     田中昭吉                             〃     川紘一    -------------------------------議会議案第10号         金丸脱税疑惑の徹底究明と政治改革を早急に求める意見書 去る3月6日、金丸前自民党副総裁が所得税法違反容疑で逮捕され、現在、その捜査は司法当局に委ねられているところであるが、国民の義務である納税を虚偽に申告し、政治資金として集めた金を私し、蓄財をなしたことが事実とするならば、まことに遺憾である。 検察当局の徹底解明はもちろんであるが、今回の事件の背景にある政治風土を改めるためにも、政治資金のあり方を初めとした一連の政治改革の推進が強く求められている。 よって、国会並びに政府におかれては、今後の再犯防止に全力を尽くされるとともに、国民の信頼を担うための政治改革を早急に実行されるよう強く要望する。 ここに、地方自治法第99条第2項の規定により意見書を提出する。    -------------------------------    〔参考〕    -------------------------------       平成5年定例第1回金沢市議会請願の委員会審査結果表--------------------------------------- 審査結果 番号            件名           付託委員会 ---------------------------------------      請願    佐川・暴力団疑惑の徹底究明と金権腐敗政  不採択  第13号   治一掃の議決または意見書の採択を求める  総務            請願---------------------------------------      請願    文部省に「学校五日制実施にともない学習   〃   第14号   指導要領の見直し及び教育諸条件整備を求  文教            める意見書」の採択を求める請願---------------------------------------      請願    乳幼児医療費助成制度の改善を求める請願  厚生  〃   第15号---------------------------------------      請願    誰でも保険で良い入れ歯を入れられるよう  〃   第16号   義歯保険点数の改善について国への意見書  厚生            の提出を求める請願---------------------------------------      請願    議員定数の抜本是正と企業団体献金禁止、  〃   第17号   および小選挙区制の導入に反対することを  総務            求める請願---------------------------------------  〃   請願    国保制度の改善を求める請願        厚生      第18号---------------------------------------  〃   請願    最低保障年金制度の創設等について国への  厚生      第19号   意見書の提出を求める請願---------------------------------------  〃   請願    労働基準法の改正にあたっての請願     経済      第20号--------------------------------------- △署名議員   地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。     議長             山田初雄     旧 副議長           西村直則     署名 議員           出石輝夫     署名 議員           中川外司     署名 議員           北井博...